平成最後?の認知症介護指導者フォローアップ研修の1つの単元スピーカーとして、太田市の長寿あんしん課担当者と認知症地域支援推進員さんの両名と認知症介護・研究東京センターへ出かけてきました。
「頼まれ仕事で、やってほしいことが決まっている仕事」しかも、モデル的事業が既に用意されているとなると「イミテイティブ」な活動を主眼にすることが重要視されてしまうもの。全国のすべての市町村に配置義務のある「認知症地域支援推進員」
配置の仕方は様々ですが、やってほしいこと…というよりもやらないとダメな仕事が存在するわけです。公的な事業ですから。
では、どうなるかというと、「認知症地域支援推進員」が「何をするか」が決まっているわけですから、当事者である推進員さんは、「決められた仕事」を進めようとします。ですが、地域の課題を目の当たりにする機会が多い推進員さんなどは、「決められた仕事」より「求められる仕事」を進めたいと感じたりすると事業の進捗や委託元との調和にたいへん苦慮するなんてことが起きてくるわけです。
そこに指導者が推進員さんとつながり、「推進員」は「何をするのか」ではなく、「推進員」は「住民」や「認知症の人」に何ができるのかを一緒に考えて、ともに行動できたらいいなと…。
公的財源の事業である以上、市町村担当者も「このお金で自由にやって、認知症施策の推進しておいて」って訳にはいきませんね。じゃ、どうしたものかと考え、行動したのが群馬県太田市の担当係の人たちというわけです。そして今回のフォローアップ研修にお邪魔する機会をいただいたわけです。
河村も平成20年の指導者研修受講時からたいへんお世話になっております。副センター長の佐藤信人さんや研究部長である永田久美子さんともお会いする機会をいただき、現在の太田市の認知症施策の取り組み状況や当法人の事業内容についてもご意見や感想をいただくことができました。
今回は、たいへん御忙しいなか、快く引き受けてくださった太田市役所 健康医療部 長寿あんしん課 地域支援係様並びに医療法人 ふじあく医院 宝泉地域包括支援センター様、誠にありがとうございました。